南極の氷は解けてない

曰く「暖かくなるから氷が解ける(間違い)。0度を上回るから氷が解ける(正解)」なので、暖かくなったら氷が解けると考えてはならないそうです。まあその主張自体は正しい。

なので、問題は、「南極ってどこの場所でもいつも0度下回ってるの?」ということになります。

南極の平均気温で検索すると、例えば昭和基地のデータをまとめたものとか、そのその出典なんかは簡単に見つかります。

見てみると、なるほど、0度超える日もあるんですね。氷河は冬に積もった雪が夏を過ぎても解けきらずに次の冬を迎えることで形成されるわけですが、0度を超える日が多く、冬の雪が解けるのが速いと氷の量も減りそうに思えますね。

また、今回も南極大陸の氷河から流れ出る膨大な量の雪解け水の動画をテレビで見せられて、「端で溶けても、中央部で雪が積もってるから減ってるとは限らないだろう」という発想から「印象操作であり、解けてない」と断言していました。これは非常に性急な判断だと言わざるを得ません。