高い防波堤作っても無駄?

たしかに、高い防波堤作ってもそれを乗り越えてくるような超巨大津波が来ないとも限らないので、正直分からんのですが、意味を成さないとする理由が納得できないことをおっしゃってましたね。

曰く、「原子炉の前に高さ20mを超える建物が並んでいて、こいつらが防波堤の役割を果たした。にもかかわらず事故が起きたのだから、事故に津波は関係ない。防波堤は無意味だ?」

反論させていただくと、今回の事故の原因は、東電の体質や原発自体の脆弱性(特に水素爆発関係)、全電源喪失を想定しないという安全への過信など、多層的な複合要因で生じた事故であると思われます(事故調査委員会による詳細な原因解明は未だ進行中)。なので、確かに津波を防ぎえたとしても、かなり危機的な状況に陥っていたと思われるのですが、津波によって「地下に設置されていた」非常用電源の損傷や、ディーゼルエンジンの燃料タンクが流失しなければ、あるいは防ぎ得た事故かも知れないと考えるべきだと思われます。まだ断言は誰にもできないですが。

武田氏は、おそらく電源が地下にあったことを忘却してるのではないでしょうか?しかし、問題にしたいのは、建物の写真だけを見て、「津波の影響はないはずだ」などと言ってしまうその姿勢にあると思います。このあとも、一部の状況証拠を過剰に評価しては、極端な主張を繰り返すというスタンスが見られます。

また、阪大の菊池誠先生とtwitterでやり取りした通り、質疑応答のコーナーで「核爆発」にも突っ込んだんですが、過去の氏の発言のログを含めて論じたいので、質疑編はいずれまた。